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俺ら東京さ行ぐだのkassyのネタバレレビュー・内容・結末

俺ら東京さ行ぐだ(1985年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

東京でカメラマン助手として働く青年のもとに、田舎から出てきた両親が訪ねる三日間の出来事を描くドラマ。

連絡手段が整っていないこの時代、遠く上京して働く息子の心配は当然のこと。連絡しない息子の気持ちも分かります。両親が生きていて、健康であるうちに親孝行をしなくては、と思わされました。

2024年6月16日(日) 12:06~14:00
BS松竹東急

(ストーリー)
田舎から上京し、東京原宿の写真スタジオでカメラマン助手として働く野々宮元。彼のもとに父親、耕造からの手紙が届いた。七月の初めに、妻のあやと二人で上京するというのだ。夜行列車で上野駅に着いた耕造夫婦は、元との約束の場所で待つが、いつまでたっても彼は現われない。元は写真スタジオでこき使われており、チーフに早退を申し込んでいたが聞き入れられないのだ。元を待つのを諦めた二人は、あやの妹、絹代が住む団地に赴く。が、夫の単身赴任で、中学生の息子はグレているという絹代の家庭の殺伐とした雰囲気に、夕食の誘いも断った二人はホテルに向かう。ホテルのロビーでは、元が待ちうけていた。一時間も待っていたと不機嫌な彼は、ようやく許可が出てスタジオを抜け出してきたので、両親に会うやいなやホテルから去って行く。次の日、代議士への陳情を終え、あやと合流した耕造は元のアパートへ行く。一方、元は仕事が終わった後、スタイリスト助手である恋人伸子の悩みを聞かされていた。両親を幼い頃に亡くしたという伸子の苦労話に、ふと元は自分の両親のことを思い出し、帰宅を急いだ。その夜、元は田舎に戻らないかという耕造と口論をする。次の日、耕造夫婦は原宿の元の仕事場へ行き、息子の仕事ぶりを見て、安心した気持になった。伸子が、今日は暇だからと東京見物の案内を申し出る。三人はタクシーで都内を回る。唄好きの蛯名と名乗るタクシーの運転手は津軽出身で耕造夫婦と意気投合。ラジオから流れてきた「俺ら東京さ行ぐだ」を聞いて、彼は「俺らの故郷ばバカにして」と怒る。上野駅のホームで、耕造とあやは「伜のことを頼みます」と、伸子に金の入った封筒を渡した。二人は息子の将来に希望を見出し、上京の意味があったと夜行列車に乗り込んだ。

ジャンルドラマ
製作国日本
製作年1985
公開年月日1985年8月3日
上映時間95分
製作会社松竹
配給松竹
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