2019年のトニー賞授賞式で、パフォーマンスが最高だった作品の映画化で楽しみにしていた。
最初は自分たちのことしか考えていなかったミュージカル俳優たちの中で、まっすぐ純粋な意志を持ち続けたエマ。
ただプロムで好きな子と踊りたいだけなのに、何故大人の都合でこんなことになるのかと序盤から号泣。
個人的にエンタメに従事する身として、校長先生の「ミュージカルは現実から逃れられる」というナンバーに、客席にいるたった一人でも、こう思ってくれる人のためにやっているんだ!と思わず一時停止ボタンを押さないと見れないくらいに泣いた。
確かにいきなり歌いだすし、みんないい人になっちゃうけど、こういうザ・エンタメ的な作品だって無いとダメだと思った。
だだ、楽しかったー!で終わったっていいじゃん!
大好きなジェームズ・コーデンが歌って踊るだけで満足。
2016年のトニー賞授賞式当日に起こったLGBTQIAの人々が集うクラブ襲撃事件。
悲しみの中、「男の子だろうが女の子だろうが、トランスジェンダーだろうが、誰だって、何にだってなれる。それがこの21世紀のブロードウェイシーン!」と叫んだ彼の姿を重ねて、また泣けてしまった。
皆がハッピーならそれでいい!