走る屍

オフィーリア 奪われた王国の走る屍のネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

映画と服装は綺麗。ハムレットとオフィーリアの恋愛部分まるで大量生産のアイドル劇でも見てるよう。もはやセクハラ王子。
そもそもわたしが思い描いているオフィーリア像は美しく脆く悲劇的であるが、この中のオフィーリアはイメージとかけ離れている。いかつくて勝気な健康的な人物像。父親を恋人に殺されたのに、なんの葛藤もせず恋人を支え続けるとか、敵の仲間に頼るとか、いろいろ理解に苦しむ。
このストーリーをアレンジすると宿命感も悲劇性も芸術性も下がる。フェミニズムへ明らかに色目使ってる割にフェミニズムを理解してないように感じる。人物設定崩壊も気にせず茶番劇をわちゃわちゃやってるだけ…兄と恋人の決闘に生死がかかってるのに説得に失敗したらあっさり自分だけ逃げてみんな復讐に溺れて私だけ未来を見てるって名言風に言い残して物語が終わる。
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