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オペラ座の怪人のpekoのレビュー・感想・評価

オペラ座の怪人(2004年製作の映画)
4.1
1870年代のパリ・オペラ座。謎めいた事件が続発する中急遽プリマドンナの代役に選ばれたクリスティーヌ。音楽の天使に教わったという彼女は素晴らしい歌声を披露し舞台は大成功を収める。そして突如現れた音楽の天使を名乗る者。その正体は、オペラ座の地下に住む怪人だった。

名作ミュージカルの映画化。舞台は観た事無いけど、今作を観て死ぬまでに一度は舞台で観たいと思わせてくれました。
もう何と言っても音楽が素晴らしすぎる。誰もが聴いたことのあるパイプオルガンの音色をリードに怪人に手を引かれるかの如く導かれていく。まるで異世界。歌に誘われるまま夢見心地で観る胸の高鳴り方は本当に滅多にない事だと思う。
クリスティーヌがまたとても美しくて...歌も含めて美の暴力だった。
話としてはやっぱり、怪人が涙を流した時のあの表情とラストの一輪の赤い薔薇。
怪人と呼ばれたその男は、愛を知って醜さから解放されたのだろうか。
切ない余韻がとても残る。
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