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オペラ座の怪人のchaooonのレビュー・感想・評価

オペラ座の怪人(2004年製作の映画)
5.0
✨✨600レビュー✨✨
は思い入れ深いミュージカル作品で🎶

この映画版に出会ったことで、自分のミュージカル好きをホントの意味で確信したくらい、運命的な作品✨✨

アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲の世界で最も著名なミュージカルの映画化🎶
ウエストエンドで1986年の初演から、現在もBWを始めとする世界中でロングランの作品♪

オルガンの音色が奏でる重厚さと、甘美で官能的なメロディは魂をゾクゾクさせる♫
胸の奥に秘めた熱を呼び起こすような…情熱を駆り立てる素晴らしい音楽♪音楽…♪!
同じ曲でも場面によって響き方や受ける印象が変わる深み♬

そして映画の強みを生かした、これでもかと美しさを盛り込んだヴィジュアルと雰囲気勝負!!
オペラ座の豪華な装飾と調度品が作り出す荘厳さ✨

無数のキャンドルの光が揺らめく地下室のファントムの棲家は見事✨✨
この世のものとは思えない幻想的な美しさと妖しさ♡
夢見心地なクリスティーヌのように、こちりもうっとりしてしまう…♡

"Masquerade♫"の目を奪われる金色に染まる絢爛さ✨✨

雪の降りしきる墓地の厳かな静けさ❄️
(雪が降ってるのにデコルテを出すクリスティーヌ!笑。目の保養になるからいいんだけどね!)

エミー・ロッサムの美しさとジェラルド・バトラーのセクシーさで更に画面を華やかに彩る✨✨

エミーはホント天使みたい〜✨✨
デコルテの艶っぽい曲線にを出したドレスにコルセットって最強だと思う♡
しっとりと美しさを纏う容姿に、透き通る歌声♪
世界で1番好きな顔の女優さんかも♡

ジェラルドはもう仮面越しからも声からも、ダダ漏れる色気が半端ない…♡
初ジェラルドが今作だったのだけど、歌を専門的にやってたわけではないと後から知り、びっくり!

そしてBWの舞台経験もあるラウル役のパトリック・ウィルソンは見た目も歌声も完璧過ぎます✨✨
公開時の来日イベントで歌う姿は、群を抜いて上手い♪

醜い容姿ゆえに誰からも愛されず、心すら醜く歪んでしまったファントムの燃えるような愛憎に、グッと心を掴まれる♡

ファントムの存在や自分自身も闇に囚われることへの怖れを抱きながらも、完全に拒むことが出来ず、寧ろ深く心を惹き込まれていくクリスティーヌ♡
ファントムと歌う時が1番色っぽくて、潤んだ瞳をしてるのが、堪りません♡
そしてラストシーンの切なさよ…

闇に身を潜めて自分の醜さを覆い隠していたファントムが、クリスティーヌという光を得て、初めて触れた愛というモノ。彼女の光で照らし出され露わになった本当の意味の醜さ。
後悔と自責の念が滲み出る姿が切ない〜。

年老いたラウルの目に宿る憂いや、かつてのオペラ座を訪れるシーンから、その後のクリスティーヌの心のありようを想像しては、胸がギュッとなってたのを思い出します。ラストの余韻〜♪

初めて観たのは大学の頃。当時登録していたアンケートモニター上映で、実際に映画が始まるまでは作品すら知らされず鑑賞でした。

冒頭のモノクロで映し出される古びたオペラ座が、あの有名な"overture♪"と共に、煌びやかなかつてのオペラ座の姿へ変わっていく様に全身の血が沸き立った感覚を今でも覚えてる!!
オペラ座が輝きを取り戻し、美しく蘇っていく描写と同時に、私の身体の細胞レベルで何かが目覚めて、奥の方に眠っていたミュージカルへの情熱が呼び覚まされた瞬間でした♪

観ている間中、満たされ過ぎて幸せで、「私が好きなのはこれだーー‼︎‼︎」って心の叫びが止まらず、この日から私のステータスは「ミュージカル好き」に変わりました♡

もともと子供の頃から、ディズニーや宝塚を観て育ったので、間違いなくミュージカル好きではあったのだけど、その存在がトップに躍り出た瞬間✨

観終わってすぐ近くのタワレコに走り、サントラを探すもまだ上映前で発売されておらず!あの時のもどかしさ‼︎‼︎
仕方なく輸入盤の中から、1番曲を網羅してそうな1枚を適当に選んで買ったのがオリジナル・ロンドン・キャスト版のCD♪
オリキャスのクリスティーヌはウェバー氏の当時の妻でミューズのサラ・ブライトマン✨✨
寧ろこのCDが最高過ぎて、家に帰ってからもどっぷりオペラ座の世界に深く深く没入することに…🎶

当初映画版のキャスティングもオリキャスのマイケル・クロフォードとブライトマンが予定されていたけど、諸々の事情により実現ならず。その後も色んな俳優人が候補に挙がるも、候補監督の意向で、クリスティーヌには歌唱力の熟練度よりも、若さと純粋さを強調するため、オーディション時16歳のエミーに白羽の矢が立ったとか♪
こういうキャスティングも映画ならではで、面白い♬

鑑賞後しばらくは、この世界観にどハマりしてしまって、当時大学のイメージライブラリーに入り浸っては、ファントムと名のつくものを見漁ったのだけど、(『ファントム・オブ・パラダイス』とかも!)改めてホラー作品がベースなんだと思い知る!
よくぞここまで、ドラマティックで美しく、切なくて、色っぽい作品に仕上げたなと感心してしまう!!

はぁ…いつかBWで今作の舞台を観た〜い🎶(これ毎回書いてるな)
去年、ミュージカル愛が溢れるフォロワーさんがBWに観劇旅行に行かれて、そのお話を直接聴く機会があり、ますます高まるBWへの憧れ✨✨そして『オペラ座の怪人』にまつわる貴重なお品までいただいてしまい、感激の極み〜‼︎‼︎
2019年のビッグサプライズでした✨✨
大事にしま〜す♡


♬〜♪〜♬〜♪〜♬〜♪〜♬〜♪〜♬


ここからは更に長〜い余談。
映画全然関係ありません💦
ここに書くことじゃないけど、自分的記録として書きます…。

2019年の舞台観劇を振り返り♪その②

ウェバー版があまりにも有名過ぎますが、もう一つ『オペラ座の怪人』の物語で大好きなのがアーサー・コピット脚本×モーリー・イェストン作曲の『ファントム』🎶

(更にもう一つケン・ヒル版もあるけれど、こちらはもう未知の世界〜🤪)

当初ウェバー版と同時期に企画されたいたにも関わらず、ウェバー版が一足先に上演と確固たる人気と地位を築いてしまったため、残念ながらイェストン版はBW進出ならず。知名度も低くはあるけれど、日本を始め各国で愛されるミュージカルです♪

私の2019年の舞台鑑賞は、1月に宝塚版の『ファントム』で大号泣でスタートし、11月の終わりに今度は梅田芸術劇場主催の城田優主演版で2019年分の涙残量を全て使い果たす程に、グチャグチャに泣いて、12月はカラカラでした…😧

ベースは同じなのだけど、ファントムの出生の秘密やその内面にスポットを当てた物語♪
彼に愛を注いだ父母の存在、ファントムをエリックという1人の人間として、その物悲しさや儚い生涯を描くミュージカル♪
ウェバー版では男女の情熱的な愛憎が印象的だったけど、イェストン版では対照的に母性や慈しみといった、根源的な愛が印象的♪
クリスティーナの純粋さと、清廉さが際立つ演出で、それ故の過信、綺麗ごとがもたらす残酷さ。
虚栄と恐れから来る偽り。
いつの時代も、人が犯してしまう過ち。
そんな人間臭い感情がそこかしこに表現されていて、普遍的な人間たちが紡ぐ物語が、心の無防備な部分を揺さぶってくる!

怪人としてのファントムと同時に『ノートルダムの鐘』のカジモドや『エレファントマン』のような悲哀のあるキャラクターに描いきたかったとか。

それをドラマティックに包み込む素晴らしい楽曲の数々は、ウェバー版にも引けを取らない、魂を震わせるものばかり🎶

2004年の宝塚初演版(日本語版の初上演でもある)で大好きになり、その後のキャストが変わった再演3回もすべて観てますが、最新の雪組版は個人的にこれまでで最高でした!本来ファントム役は男性の方がしっくり来るのだけど、主演の望海風斗さんが演技も歌もうま過ぎて…女性だからこそ表現できるファントムの繊細さがあるんだなぁと実感できて、感動でした✨

11月の赤坂ACTは城田優が主演兼演出もしていて、ガラリと見せ方の変わってる場面も多数!
人と触れ合わずに生きてきたことでの無垢さや、精神的な幼さが全面に出ているファントム像で、それ故の残忍さや衝動的な部分が心に深く刺さって…2019年イチ泣きました😭

『オペラ座の怪人』が好きな方は是非『ファントム』もご覧いただきたいなぁ♬
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