Tetsuya

ブラック・レインのTetsuyaのレビュー・感想・評価

ブラック・レイン(1989年製作の映画)
4.4
昨日観た高倉健さんのドキュメント映画を観た影響で再鑑賞。
この頃のリドリー監督の映画はどれも骨太で見応えのある作品が多いように思う。「ブラック・レイン」というタイトルとストーリープロットとの関連付けも素晴らしいし、東洋文化とのコラボレーションや電飾看板、雨、煙という演出は独特で、この作品の7年前に公開された「ブレード・ランナー」を彷彿とさせる。
松田優作さんの遺作となった本作。再鑑賞したきっかけは健さんだけれど、やっぱり優作さんの最後の鬼気迫る演技は、観る人に狂気の世界を感じさせずにはいられない。膀胱癌であることがわかっていながらその命を最後まで俳優としての仕事に捧げた松田優作さんの俳優人魂は、こうして映画作品となって永遠に色褪せることはない。
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