猫脳髄

クライシスの猫脳髄のレビュー・感想・評価

クライシス(2021年製作の映画)
3.6
これは硬派なサスペンス。2017年にアメリカは「オピオイド危機」を宣言し、サックラー一族が率いるパーデュー・ファーマなどが破産法適用申請に追い込まれた。

本作はアメリカにおけるオピオイド濫用と密輸の実態を、DEAの潜入捜査官(アーミー・ハマー)、製薬会社に不利な実験結果を告発する学者(ゲイリー・オールドマン)、薬物取引に絡み、息子を殺害された元濫用者(エヴァンジェリン・リリー)の3者のドラマでたどる群像劇である。

全編にわたり抑制的で、専門用語も多い(ここが気になって鑑賞したが)ので、一般的なスリラー映画とは異なる社会派だが、その骨太さが気に入った。なお、ハマーの妹役でリリー=ローズ・デップ、上司役でミシェル・ロドリゲスなどが出演する。
猫脳髄

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