猫脳髄さんの映画レビュー・感想・評価

猫脳髄

猫脳髄

キャビン・フィーバー(2002年製作の映画)

3.4

U-NEXTで配信が始まったイーライ・ロスがナビゲーターをつとめるホラー映画史ドキュメンタリー「ヒストリー・オブ・ホラー」シリーズ(2018,2020,2021)が素晴らしすぎて、ロスへのリスペクトと>>続きを読む

オーメン(1976年製作の映画)

3.6

特集・Killer Kids 番外
(2024.2.17 再鑑賞)

「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)以降、メジャー系も独立系も競って製作したオカルト・ホラーで、20世紀フォックスの代表格である
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愛欲のえじき(1970年製作の映画)

2.6

製作が1970年表記だが、公開は72年。この時代塩漬けはよくある話だが、本作の演出からして70年まで遡るかは疑問がある(実際そうだったら、ヴィンテージ的な意味でもう少し評価は上がるかもしれない)。プレ>>続きを読む

続・光る眼/宇宙空間の恐怖(1963年製作の映画)

3.5

特集・Killer Kids 番外

MGM英国スタジオが製作したオリジナル脚本による「未知空間の恐怖/光る眼」(1960)の続編にあたるSFパニック。やむを得ざる死者は出るにせよ、子どもたちがよりデ
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未知空間の恐怖/光る眼(1960年製作の映画)

3.8

特集・Killer Kids 9/9

MGMの英国スタジオ製作のウェルメイドなSFホラー。映画って80分未満でも十分語りつくせるという好例だし、特殊効果などに頼れない時代に、不可解なシチュエーション
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チャイルド・ゾンビ(1980年製作の映画)

3.4

特集・Killer Kids 8/9

これはキラー・キッズ特集にふさわしい珍作。「原発」といいはる実にテキトーなプラントから漏れ出した放射線(煙状に移動することなんてある?)に暴露したスクールバスの
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危険な遊び(1993年製作の映画)

3.9

特集・Killer Kids 7/9

マコーレー・カルキンとイライジャ・ウッドの2大子役スターが競演するサイコ・スリラー作品。特にカルキンは前年の「ホーム・アローン2」から打って変わって、冷酷なサイ
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白い家の少女(1976年製作の映画)

3.5

特集・Killer Kids 6/9

子役時代のジョディ・フォスターが、ほぼ等身大の少女役で主演した異色のスリラー作品。一種の不条理劇といっていいだろう。原作小説の作者レアード・コーニッグが脚本を担
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悪を呼ぶ少年(1972年製作の映画)

3.8

特集・Killer Kids 5/9

本作の脚本をつとめたトム(トマス)・トライオンによる原作を随分前ではあるが読了しており、重大なオチは了解したうえで鑑賞した。対照的な性格の一卵性双生児を主人公に
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チルドレン・オブ・ザ・コーン(1984年製作の映画)

3.2

特集・Killer Kids 4/9

キラー・キッズが脅威となる映画は大別してふたつにパターン化される。ひとつは「悪い種子」(1956)のローダのような狡知に長けたサイコパス型で、いまひとつは「ザ・
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小さな悪の華(1970年製作の映画)

3.0

特集・Killer Kids 3/9
(2024.2.11 再鑑賞)

1954年にニュージーランドで起こった少女たちによるパーカー=ハルム殺人事件(※)を材に脚色を施したスリラー作品。

貴族とブル
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スパイダー・ベイビー(1968年製作の映画)

3.6

特集・Killer Kids 2/9

後に「コフィー」(1973)や「フォクシー・ブラウン」(1974)といったブラック・エクスプロイテーション映画で名を馳せるジャック・ヒルによる愛すべきコメディ・
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オードリー・ローズ(1977年製作の映画)

3.3

名匠ロバート・ワイズのキャリア後期に製作したオカルトを材にとったヒューマン・ドラマ。といっても、RKOホラー仕込みの品格と、「たたり」(1963)でついに一度も実体を登場させることなく亡霊譚を作り上げ>>続きを読む

ザ・チャイルド(1976年製作の映画)

4.0

特集・Killer Kids 1/9

未見の殺人キッズ作品を特集するにあたり、まずは金字塔ともいえる本作から着手しよう。フランコ死去後のスペインとはいえ、子役たちがなかなか酷な目に遭う/遭わせる本作
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アクエリアス(1986年製作の映画)

3.4

ジョー・ダマト、ダリオ・アルジェント、ルチオ・フルチ、ランベルト・バーヴァとイタホラ全盛期の巨匠たちの作品に俳優・スタッフとして参加してきたミケーレ・ソアヴィの長編初監督作品。製作はダマト、脚本はダマ>>続きを読む

ザ・シャウト/さまよえる幻響(1978年製作の映画)

3.3

初イエジ―・スコリモフスキ。文芸映画かアートフィルムかという格調を装ってはいるが、ホラー脳で解釈すると変わり種のサイコ・スリラーである。

精神科療養所のクロケット大会に参加したティム・カリーが、スコ
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ルーカーズ/死霊の囁き(1987年製作の映画)

2.3

夫マイケルとともに、エクスプロイテーション映画として悪名高い「スナッフ/SNUFF」(1976)を製作したロベルタ(ロバータ)・フィンドレイのオカルト・ホラー。77年に夫に先立たれてから(※1)、単独>>続きを読む

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.5

モキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)とホラーとは親和性が高い。劇映画の形式だと説明しがちかつ、説明を求めてしまいがちなところが、実録形式だと(当たり前なのだが)「映っているものがすべて」という>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

ヨルゴス・ランティモスが長編ではじめて原作を採用し、脚本は「女王陛下のお気に入り」(2018)に続いてトニー・マクナマラが担当した。超広角撮影が印象的なロビー・ライアン、主演(本作では製作にもクレジッ>>続きを読む

グーリーズ(1985年製作の映画)

3.1

チャールズ・バンド一味のエンパイア・ピクチャーズ謹製オカルト・コメディ。GhoulieとはGhoulやらDemonやらのシノニムらしく、まあそういう有象無象の悪タレである。前年のジョー・ダンテ「グレム>>続きを読む

ヘルナイト(1981年製作の映画)

3.2

うーん…これは評価に困ってしまう。一見、学園モノと屋敷モノを足し込んだ正調スラッシャー映画だが、異常に几帳面に段取りする一方で、横紙破りの設定やシーンが混ぜこぜになっていて困惑してしまう。これは果たし>>続きを読む

フランケンシュタインの花嫁(1935年製作の映画)

3.5

「怪物」が初めて口にした言葉、それは「パン(bread)」だった。言葉を覚えて間もなく酒とタバコを嗜むというなかなかの「悪ガキ」ぶり。さらには寝不足のフランケンシュタインに「働け…終わるまで寝るな…」>>続きを読む

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

3.5

(2024.01.29 再鑑賞)

「魔人ドラキュラ」(1931)に続き大ヒットを飛ばし、ユニヴァーサル・モンスターズの一大潮流を築いた金字塔であり、以降の「フランケンシュタイン(の怪物)」イメージや
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ロザリー・残酷な美少女(1972年製作の映画)

3.5

これはなかなかの拾い物。バイカー映画や「悪魔の追跡」(1975)を撮った監督・俳優ジャック・スターレットの変わり種ソリッドシチュエーション・スリラー。マスターの状態が悪く、特に冒頭の夜間の映像に難があ>>続きを読む

チャド(1984年製作の映画)

3.2

ロジャー・コーマン率いるNW謹製のSFホラー。ニューヨークの下水道に巣食う怪物をめぐり、ホームレスを撮影する写真家カップルや支援団体のリーダー、刑事らの闘いを群像的に映し出す。怪物そのものよりも、その>>続きを読む

吸血の群れ(1972年製作の映画)

3.2

ゲェコゲェコゲェコゲェコ…

AIP謹製、1972年製作のアニマル・パニック映画。ただし、AIPの屋台骨ロジャー・コーマンはすでに去り、ニューワールド・ピクチャーズを立ち上げた端境期にあたる。
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ザ・トレイン(1989年製作の映画)

3.4

無理がとおれば道理が引っ込む。イタロ・ホラー界のハッタリ王、オヴィディオ・G・アソニティス謹製、前代未聞のオカルト・パニック・ホラー。ヴィデオスルーである(※1)。監督のジェフ・クイニーは、「殺人魚フ>>続きを読む

クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

3.4

いわくいいがたい作品ではあるが、やりたいことはわかる。ただし、成功は部分的というべきだろう。統合失調症者と思しきピーター・グリーンが妄想と幻聴に苦しみながら、里子に出されてしまったわが子の行方を捜すと>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.9

すまじきものは宮仕え。ソリッドシチュエーションと奇妙な味のブレンドが毎度絶妙なヨルゴス・ランティモスが、スペイン継承戦争時代のイギリスを舞台に史劇を撮ったというのだから一大事である。劇場公開時から気に>>続きを読む

ホムンクルス/新種誕生(1997年製作の映画)

3.3

1970~90年代のアメリカホラー界の一翼を担ったプロダクションを率い、かつ自身もコメディ・ホラーの名手というチャールズ・バンド製作・監督のクリーチャー作品。特殊効果はマーク・ラパポートが手掛けている>>続きを読む

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