良く言えば切ないラブストーリー、悪く言えば自意識過剰なモラハラ男によって異常に他人の顔色を伺う女が壊される話。
どちらかと言うと後者の方がしっくりきた僕だが、それでもラストシーンで涙が出るのは、きっと永田(山崎賢人)にも沙希(松岡茉優)にも感情移入してしまうからだろう。
何かを創るにしても、仕事するにしても、男性は恋人やパートナーを自分の価値を図るものさしとして使ってはいけないのだと思います。
結局それが自分にとって“安全な場所”を壊してしまうから。
沙希は笑ってることが多かったけど、笑いながらもゴミを握り潰す手にめちゃめちゃ力が入っていたりして、そんな小さな我慢の積み重ねが祟って壊れてしまったのだろなと。
「すっごく面白かったよ」
沙希の永田に対する最大の抵抗であっただろうこの台詞はかなり印象的だった。
永田は最後に自覚したのかもしれないが、「自分が傷つけている人間」としっかり向き合うことが人間的な成長につながる大きな要素であるように感じた。
自己啓発本みたいなまとめになったのなんか嫌だけどこれしか思い浮かばん。