劇場のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

分かってしまうって辛くなる事もあったけど、なんでそんなにサキちゃん優しすぎるのって、ナガタはダメすぎるのってどっちにも共感出来ず明らかに第三者視点な自分もいました。
私はよく主人公たちに感情移入してしまって涙したりするけど、今回はそうならなくて、でも最後には込み上げるものがあって、、あれ。充分虜になってる笑

所々、映像の人物でなく背景や、天気などで主人公たちの感情を伝えるところは流石行定節だって思いました。
あと、ラストね定点でエンドロール中もお客の帰る流れ見せて自然と幕が閉じる。そしてほんのり浮かぶ「劇場」の文字。
こーゆう終わり方大好きなんです、、ぐわーって冒頭からこの作品と感じたものが一気に押し寄せてくる感じが好き。

あと、サキが勤める居酒屋にナガタが駆けつけたシーン。
劇団愚かvs劇団まだ死んでないよ
のシーンが皮肉たっぷりでサブテキスト見え見えのセリフの掛け合いがとても人間味があって印象に残ってる。

ナガタもサキも好きって簡単な言葉じゃなくて、なんだろう心の中のか細くてとても弱くて深い色をした部分をお互い支え合ってて、映画の中の言葉で言う"ここが一番安心"出来る居場所になってる。だから依存しているそんな風に見えました。