カヅノリ

劇場のカヅノリのレビュー・感想・評価

劇場(2020年製作の映画)
3.6
Amazon primeにて無料で配信されていたので早速鑑賞しました🎬
劇団「おろか」の脚本家謙演出家謙俳優である永田(山﨑賢人)と女優になる夢を抱き上京した沙希(松岡茉優)の2人の急な出会いから始まる話しです💡
はじまって早々に劇団員から劇団のダメ出しをされる永田だが、それに対して屁理屈のような強気な発言を返す。この時点でこの永田という男は自分に才能があると信じ、プライドの高い男なんだなというのがわかります。
沙希が永田の舞台に出てせっかく劇団が注目されたのに、その後紗希を起用しなかったのも永田のプライドや器の小ささを表してると思います。
永田が沙希の部屋に転がり込み同居を始めるがここから典型的なヒモ男体質の永田の束縛、クズっぷり、自己中っぷりが本領発揮します😓言動や考え方はもちろん、同じ本を買っちゃったくだりとか光熱費のくだりその他もろもろ、永田に対してものすごくイライラしました!でもそれを許しちゃう沙希が本当にいい子。いい子過ぎて見ててしんどいし辛い。もうぶちギレて永田追い出して別れちゃえよと何度も思いました。
27歳になり沙希が体調を崩して田舎に帰るってなった時も「永君は悪くない、何も変わらなくて良い。年を取って焦って変わった自分が悪い」と言う沙希。もうね、どこまでいい子なんでしょうか。でも優しさだけが愛じゃないんだよと教えてあげたいです。
永田が沙希と部屋の片付けをしながら迎えるエンディングの演出が、意表を付いた感じでとても良かったです🙌見終わってから気付いたけど、この作品キスシーンが一切無いです。多分だけど、キスシーンからの肉体的な繋がりを観客に連想させるより、精神的な繋がりの方が強いというのを連想させて、永田と沙希の不器用さと純粋さと脆さを表現してるのかなと思いました。
カヅノリ

カヅノリ