又吉さんの『火花』の映画も想像以上に良かったけど、この『劇場』の映画も想像以上に良かった。
再開発後の下北沢の風景から時代設定が、現代と取れてしまいかねないけど、明らかにまだガラケーどまりの90年代末期というのをもっと全面に出せてたら、もっとリアルだった。まさしく自分の大学時代も下北沢と小田急線沿線にあったので、もろに感情移入できた。
クズのヒモの中二病なのだが『山月記』の李徵のように憎めない。
とにかく、少々長いが山崎賢人さんと松岡茉優さんの芸達者同士のぶつかり合いの緊張感だけでみせきるのがすごい。
