このレビューはネタバレを含みます
沙希に感情移入しすぎた
感情移入するくらい松岡芙優の演技が良かった
女優志望で東京に来ていたが、最後には「東京は合わない」と実家に帰る沙希が切ない
この男と出会わなければ存在感のある演技に磨きがかかって東京で成功していたかもしれない
でもこの男と出会わなければ劇場でお芝居をする機会にも恵まれず、才能に気付けず、沙希の言うようにもっと早く実家に帰っていたかもしれない
この男の引力にのまれてしまったのは彼女の責任か
「永くんは何も悪くない。変わったのは私。歳をとって将来を考えたから」
という台詞には強烈な違和感を感じたが、観終わって考えてみるとただ痛々しい
そこから彼が成功していればあのとき彼女の支えがあったからという美しい話になるけど、、、
ここで少し永田に感情移入し、結局才能が認められる人成功する人はどんな人なんだろうかと考えてしまう
ただ一緒にいるだけでいいと言えたらいいけどそんなのはファンタジーのジャンルになるよね
エンドロールは好きだけど、劇の終わり方はあまり好きじゃなかった
ユーモアなのはわかるがそんなんで誤魔化すな
それもひっくるめて笑ってしまう沙希の気持ちは本人のみぞ知る、、、
