わがままで自分の狭い世界しか見えていない劇団作家の永田。馬鹿がつくほど純粋で、甘い沙希。
プライドが高く、嫉妬心が誰よりも強い永田と永田の理不尽な態度にも常に笑顔で返す沙希のやりとりは見ていて気持ち良いものではなくイライラさせられる。
正直、1時間くらい見ていて腹が立つシーンも多く、なんだろうこの映画って思っていた。周りの友人たちの存在感はあまりに薄く、完全にお互い依存しあっているだけなのかと。
しかし、ラストのシーンは全て納得させられる結末で、中盤イライラさせられるほど最後に感じる感動は深いと思う。
歳を重ねると人は大人にならなければならない。成長しないといけないのが常識だと思っていた自分に沙希の言葉は凄く響いた。変わりたくない気持ちと変わりたい気持ち。どちらが正解なんて数十年たって気付くのだろうな。
エンディングのシーンも含めてラストが良かった。自分はAmazonプライムでみたけど、映画館でみればもっと感動したと思う。