卑屈さを全て周りのせいにして
逃げて殻にこもって、
それを文学的な俺だから仕方ない、と
無理やり納得する弱さ。
一番安全な場所は
後悔しても戻ってこない。もう存在しない。
どこか過去の自分を見ているようで
時々胸が痛くなった。
二人だけの世界、とか
二人でひとつ、みたいなものって
なんとなく素敵に感じるけれど、
全てがそれになってしまうときっと違っていて
いずれお互いが壊れていく。
それぞれにちゃんと自立した強さがあるからこそ、
二人になると二人以上にもっと強くなる。
それが永い当たり前の幸せに繋がっていく。
結局はそういうことなんだと思う。
うんざりするけれど、どうか最後まで観てほしい。
ラストシーンのための物語だと思うから。