ぎょうざ

劇場のぎょうざのレビュー・感想・評価

劇場(2020年製作の映画)
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三浦大輔のような演出ですが、流石行定勲監督…!女の子の感情の機微が美しすぎた。

「ここは安全だよ」と言う沙希ちゃんの言葉が、この世が馬鹿ばかりで自分を低能然として攻撃してくると思ってやまない主人公の心を溶かしたように、私にも刺さってしまった。
安全な場所に、私たちはすがりすぎてしまうのだ。
そんな存在は、万能薬では、ないのだ。
それなのに、女神に見えた途方もない存在は、実はただの女の子に勝手に貼り付けていた幻想なのだと、それに気付いて、虚構で表現することで乗り越えていく主人公。

愛は、すり減る。無限じゃない。
大事にしよう、自分にとって安全な人を。
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