このレビューはネタバレを含みます
全部言語化された映画だった
才能がないってことにも、才能がないって思われてることにもとっくに気付いているけど
あるたったひとりには気付いて欲しくない
いや、その人がそれに気付いていることを気づきたくない?
諦めるきっかけをずっと探してるだけ
なにも悪いことしてないのに変な罪悪感があった
言わずもがなまさに。
自分も"誰の意見も聞きたくない病"
結局人間は自己肯定のために誰かをすきになるのかな
壊れていくさきちゃん、壊れてからしか優しくできない永くん。自分から離れていく方が幸せになるって気づいているけど、そしたら自分がもっともっと壊れちゃうから優しくする。さきちゃんは、永くんが生きる口実だったのだと思う。
ベットで手を繋ぐシーンがいちばん泣いた
ディズニーと競争してるってのと、クリントイーストウッドを褒めただけで怒ったじゃんってところがおもろすぎた
宇多田ヒカルのツアー"laughter in the dark"で流れた又吉との動画思い出した。絶望の中の笑い。絶望と笑いは表裏一体。これめっちゃ感じた
自分の悲劇さ、怠惰さ、傲慢さ、往生際の悪さ、都合の良さ、全部言語化してくれた。
自分は永くんにもなれない。気づいてるのにずっと気づかないふりするのってすごくすごく辛い。
全部が図星で、映画の後半はそれに気づかないフリをしようとしてめっちゃ怖い映画見るみたいに横目でみた。終始苦しい。
さきちゃんの演技はこれで合ってるの?と思いながら見たけど多分合ってたと思う(何様)。