太宰治を読んだ後のような気持ちいい絶望感。
どこまでも甘いさきちゃんと永井に苛立ちながらも共感してた。共依存。
演劇はなんでもできる。演劇でできることは現実でもできる。だから演劇がなくならない限り現実はなくならない。
演劇のなかならなんでもできる。現実ではないけれど、現実になることもあるかもしれない。
そう言って語る未来の話は、拙すぎるけれど幸せで、でもきっと現実にはならないだろうという切なさ。
「いつまで保つだろうか」
は本当にそうよね。そう思います。
しかし映画の中で見る演劇ってどうしてこんなに面白くなさそうなんだろう。
多分実際その作品が舞台でやられてたとしたら面白いものもあると思う。映画の中の演劇は嘘としか捉えられないからかなあ。芝居をしているとしか見えないからか。
松岡茉優、伊藤沙莉、山崎賢人、寛一郎、と気になる俳優目白押しだったけど漏らさずめちゃくちゃよかった。