お喋りな元フランス語教師マネスキエ
棲みかを求めない裏稼業の男ミラン
偶然に薬局で出逢った二人は
あの日までの三日間を共にする
「スリッパを履いたことがない」
ミランに履き方を教えるマネスキエ
二人の境遇は余りにも違いすぎるが
人生の中盤と終盤を迎えた男逹は
お互いの知りたいことを素直に訊ける
当たり障りのないことは要らない
本音を語り合える相手がほしい・・
二種類の人間がいるという
どちらも人間らしいことに違いはない
あの日の二人は
共に切符を持っていたのだろうか?
「ポンヌフでわたしは逢った」
詩は丸暗記するものではない・・