列車に乗った男の作品情報・感想・評価

「列車に乗った男」に投稿された感想・評価

McQ

McQの感想・評価

3.7
寂れた街に辿り着いたミランは薬局でマネスキエと出会う。
マネスキエは話相手欲しさにミランを自宅に招き入れる。

土曜日に強盗の決行を計画するミランと、土曜日に手術を予定しているマネスキエ。

「その時」が来るまで、まるで正反対なタイプの2人が、同じ時を過ごし語り合う。そして自分と真逆な人生を送って来た相手に惹かれ合う。

だいぶ前からおすすめ頂き、気になっていた作品でありますが、いい加減観ろやという事で鑑賞に至りました。

主演のジャンロシュフォールさんは残念ながら昨年お亡くなりになられたとの事ですが、本当に素晴らしい俳優さんでありました。

個人的には「パリ空港の人々」が印象深い作品であったのですが、本作でも渋くて哀愁漂うお姿が素敵でした。

観終わって暫しぽかーんとしてしまったけど、これはじわじわ来るタイプの作品ですね、素晴らしい。

自分の人生を振り返った時に、これじゃ死ねない!っていう要素をなるべく残さないようにしようと決意しました^ ^
NAOKI

NAOKIの感想・評価

3.9
おとうさん…あなたの人生…思ってた通り?
他にも違うこんな人生あったかなぁ…とか夢想する?

「髪結いの亭主」や「仕立て屋の恋」で一世を風靡したパトリス・ルコント監督の2002年の作品で、おれにとってとても大切な映画になりました😁💦

誰かが列車に乗って街にやって来る…最後は誰かが列車に乗って街を去る…列車って何?誰かって誰?
駅についたとき駅前の店舗のシャッターが、自動で閉まっていく描写が素晴らしい💦

二人の男…もと大学教授と闇社会に生きるアウトサイダー…両極的なふたりが薬局で出会う…買った鎮痛剤が店員が間違えて発泡剤(タクシードライバーでトラヴィスが飲んでたやつね)だったことから「水がないと飲めない」
こんな些細なことがふたりを結ぶ。

自分には縁がなかったお互いの人生に憧れを覚えて、いつの間にか不思議な友情のようなものが芽生え、そしてこの二人の人生は映画のラストに思いもよらない交差を見せる。

列車の走るリズムから生まれたと思われるメインテーマが耳について離れなくなる。

おとうさん…あなたの人生は思ってた通りですか?
それとも…
どこかのヨーロッパの寂れた町を一人歩く…
こんな人生もあったかもって夢想する?
対照的な男たちの、それぞれの未練を露呈し合う渋さ、どこか少年のようで、踊り出すシーンやいぶし銀な彼のキャラクターが良かった
パトリス・ルコント監督作品と言えば、官能的イメージが強いと思います。でも、それ以外で味のある作品が多くあります。本作はその内の一つです。
町から出たことのない引退した教師と、その町にやって来た流れ者の強盗。正反対の人生を歩んできた2人の男の交流劇です。
本作を観て強く思ったことがあります。人生を振り返った時に、叶えられなかったことに誰もが未練を持つものなんですね。どれだけ人生経験が豊富であろうと、全てのことが出来るわけではありません。だからこそ、自分にないものを持っている人に憧れる気持ちはよく分かります。主演2人は、一方は一つの町で堅実に教師生活を送った老人。もう一方は銀行強盗を繰り返した流れ者という異色の組み合わせです。
お互いに憧れ、自分の人生に欠けていたピースを補いあう姿が実に味がありました。互いの人生の未練が無くなった時の結末が、人生を締め括るには最高ものだったと思います。
ストーリーはお伽話しのようで、映画にリアリティを求める人には向かない作品ではあるでしょう。でもこれこそがパトリス・ルコント監督の真骨頂であり、芸術性溢れる映画なんでしょう。洒落た大人の映画ですよ。
Canape

Canapeの感想・評価

3.5
記録 全く違う人生を歩む2人が垣間見たそれぞれの世界。この男達がよかった、いぶし銀。
DarcyAnam

DarcyAnamの感想・評価

3.2
今の自分が理想の自分じゃないんだよね。第二の人生を歩み始めるには勇気がいる。
どんな形でも彼らの今後が幸せであって欲しい。
E

Eの感想・評価

3.8
列車に乗った男というのは、
男の決意の表れだったのか。
正反対の人生を歩んできた二人の男。
ひとつの出会いが互いに影響を及ぼし、
これまでの人生を変えてしまう凄さ。
多くを語らない二人の間に流れる雰囲気が
とても格好いいと感じた。渋い。
USK

USKの感想・評価

4.3
男は観るべき。憧れた職業の男と友人になったら。またその相手も自分の職業憧れていたとするなら。

素晴らしい作品。
とと

ととの感想・評価

4.3
元フランス語教師で小心者のマネスキエと、やさぐれていて犯罪者ながらどんな姿も様になる男ミランの全くもって正反対の2人のやりとりは観ていて擽られているような感覚に陥る。

男同士の憧れ合いに憧れる。
女はいつになっても女。

こういうの観ると男に生まれたかったなあと思う。

ミランの革ジャンをコッソリ着て鏡に向かって嬉しそうにカッコつけるマエスキエと、室内履きが欲しいとお願いし、人生初めての室内履きを嬉しそうに履くミランが可愛すぎた。男の中の子供を垣間見れた瞬間、愛おしさが込み上げた。
全く異なる道を歩んできた二人の男の人生が交わり、再びすれ違っていくまでを描く。
最後の、お互いに視線を交わしただけで全てを悟る演出が渋い…そこに言葉は必要ない。
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