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ファイティング・with・ファイアのRのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2019年のアメリカの作品。

監督は「かぞくモメはじめました」のアンディ・フィックマン。

あらすじ

森林火災の消火活動を担当する降下消防士のジェイク・カーソン(ジョン・シナ「ドクター・ドリトル」)率いるレディング隊はある日、火災現場で3人の子どもを救助する。救助後、外は激しい嵐で両親とも連絡がとれなかったため、カーソンらは仕方なく子どもたちを消防署で預かることになるが、制御の効かない子どもたちによって署内は大パニックに陥る。

Netflixにて。なんの気なしに無作為にマイリストから選んで観て、観る前はフィルマの評価も微妙だし、スベってる作品なんかなぁとあんまり期待せず観たんだけどこれが結構面白かった。

今作の主人公カーソン率いるレディング隊は消防士は消防士なんだけど、「降下消防士」=スモール・ジャンパーという森林火災にヘリで飛んでいって消化する特定の消防士さんのことを言うらしい。まだ観てないけど「オンリー・ブレイブ」の消防士さんたちもそれかなぁ。

で、そんなレディング隊のボス、カーソンを演じるのはWWE所属のプロレスラー、ジョン・シナ。割とそれまで見た事ない人だったけど、今度のワイスピの最新作「ジェットブレイク」でも何やら悪役っぽい感じで出ていて、キャリアを調べると「ドクター・ドリトル」や「バンブルビー」にも出ていて、今後ロック様やバウティスタに次ぐレスラー俳優として売り出したいのかな(といってもこの人俳優としてもなかなかのキャリアがあるが)。

で、他の面々もジョン・レグイザモ(「ナイト・ウォッチャー」)やNetflix映画「ザ・プロム」でも印象的だったキーガン=マイケル・キーなど割と豪華。

ちなみに、無口の巨人アックス役のタイラー・メイン(「ジャーヘッド 米軍最大の戦艦を奪還せよ!」)もレスラーらしい。なるほど、確かにあの巨躯は納得w

で、そんな面々がひょんなことから救助した三姉弟たちを一晩預かることになったから、さぁ大変!!という、観る前はそれこそスモーク・ジャンパーメインの話かと思いきや、どちらかと言えばシュワちゃん主演の「キンダーガートン・コップ」みたいなお話。

だから、レスキュー関連のヘリを使った救助シーンは冒頭と最後くらいで、そのほとんどが消防署内という低予算感。

じゃあ、つまらないかと言えば、全然そんなことはなく、イカついオッサン軍団vs子どもたちという構図の中でドタバタコメディが繰り広げられる!!

この子どもたちっていうのが、まぁジャリボーイ&ジャリガールたちで勝手に車のキー盗もうとしたり、消化器や信号拳銃ぶっ放したりと(しかも、2丁拳銃で笑)、ものすごいエキセントリック!!

ただ、ルックスはめちゃくちゃ愛らしくて、特に末っ子のゾーイちゃんの可愛らしさよ!!将来間違いなく美人さんになりそうな整った顔立ちとあの笑顔!!そりゃ、オッサンたちも最終的にはクラクラきちゃうわなw

で、ゾーイちゃん関連のシーンで印象的だったのが、まさかのオッサン2人によるオムツ替えシーン!!俺も保育士なのでめちゃくちゃ気持ちわかる!!で、そのオムツ替えあるあるにガスマスク装着の重装備で立ち向かうっていうパワフルなギャグをぶつけるセンス、良いじゃない!!めっちゃ笑ったわ!!

他にも寝起きのカーソンに水ぶっかけて芸人並みに盛大に吹くとかオッサンたちが泡だらけになって頭ひょっこりはん!とか子ども萌えだけでなく、オッサン萌え要素もあって終始めちゃくちゃほっこりしながら観ちゃった!!

でも、この子どもたちっていうのが実は哀しいバックボーンがあったり、カーソンもカーソンで過去に同じく消防士で前署長である父親を亡くした背景があって、その想いをもとにしたお話をウィル(クリスチャン・コンヴェリー)に聞かせるシーンがあったりとお互い大事な人たちを亡くすという境遇がある似たもの同士だったことがわかってくる。

で、色々あった後の別れの時、子どもたちの運命は、そしてカーソンはどう決断するのか!ってところなんだけど、それまで真面目一辺倒で全てはキャリアアップのために用意周到だったカーソンが子どもたちのために数々の障害上等!!全て受けて立つ!!という男らしさにグッときちまったぜ!!

最後にカーソンによる印象的なセリフをご紹介

「子どもは火だ。燃え尽きるまで抑えるしかない」。

うん、その通り!!でも火と同じようにいつかは収まる。だからこそ、子どもたちとは根気強く関わっていくしかないんだ!という大事な想いまで改めて思い出させてくれた、あぁやっぱこの映画好きだわ!!オススメです👍
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