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Mank/マンクのmitoのレビュー・感想・評価

Mank/マンク(2020年製作の映画)
4.0
2020年131本目。
デヴィッド・フィンチャー監督作品。

1930年代、脚本家のマンキウィッツの市民ケーン執筆風景と、当時の大恐慌に翻弄された映画界と政治を描く。

ネットフリックス印のため、ネットでもすぐに観られるだろうが、相変わらず、当たり映画のクオリティの高さは配信作品云々とは言えないレベル。

30年代当時のような画質に変化させ、(未見なので確信はないが)執筆している市民ケーンと同様の手法、つまり現在と過去の回想を行ったり来たりしたりと、フィンチャー監督にしては、ゾディアックを彷彿とさせるような真っ当な演出のみに徹した作風が印象的。

兎に角、話の構成が巧み過ぎて、話の導入以降の展開が尋常じゃないくらい飲み込み易い。
(理解する云々はさておき)
情報量も多いし、時系列は飛ぶしで、難解な筈なのにそんな感じは全くしない。
今年もし、例年通りの賞レーススケジュールなら、脚本系の賞には間違いなく名前が出てくるだろう。
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