『ソーシャルネットワーク』は、おもしろかったです。
でも、『市民ケーン』は正直ピンときませんでした。
映画史に残る名作だと言われているのに…
その違いはどこからきているのか、
今作を観てなんとなく分かったような気がしました。
(時代の雰囲気が分かっていないと感知できないことも多いのですね)
(『市民ケーン』ありきの作品)
今作も虚実ないまぜになった作品と考えられます。
いずれにしても、脚本家ハーマン・J・マンクビウィッツは皮肉屋で魅力的な人だったのでしょう。
1930年代のハリウッドが舞台。
アルコール依存とギャブル中毒の主人公マンク(ゲイリー・オールドマン)が『市民ケーン』のシナリオを書いた経緯が描かれていきます。
この作品では、オーソン・ウェルズというより、マンクが方向性を与えていたような筋立て。
仕事の責任、
表現するとはどういうことか、
フェイクニュースはこの頃からあったよ、
がテーマでした。
とにかく頭にきてたから書いたんだっていうことですね。
当時の映画製作の舞台裏が垣間見られるのも楽しかったです。
デイビッド・フィンチャー監督、
『市民ケーン』好きということはあらためてよく分かりました。