金持ちの娯楽の定番｢人間狩り｣の題材をかなり今風に落とし込めている。狩りの対象に黒人がいないのは変だとか、女が慈悲で殺されないのは変だとか、問題を杓子定規に理解してるから、自分の首を絞めてるところがアホらしい。陰謀論とその結果を信じ切った民衆の歪みが生んだ結果だけど、100%金持ち側が悪い。
確かに民衆は馬鹿ですぐ煽動されるかもしれないけど、そこから抜けた金持ち達がそれに本気になるのはもっと馬鹿だと思う。
主人公が当時するまで25分あり、その時点でかなり振り回されて楽しい。主人公のスノーボールが本当に別人だとしたら、もしかしたらスノーボールはセレブ側の人間だったのかもとか考えちゃう。ばたばた死んでいくのが爽快な上に、かなりコメディ要素も強くて、90分の短さで大満足の作品。
ジョージオーウェル『動物農場』、豚、スノーボール
