きのはる

Rosie(原題)のきのはるのレビュー・感想・評価

Rosie(原題)(2018年製作の映画)
4.0
大家が賃貸を分譲にしたいがために家を追い出された一家、子供4人。上は13歳、下は未就学児。お父さんの仕事は低賃金。市の補助でホテルには泊まれるけど、似た状況の一家が沢山いて、ホテルは連日どこも満員。そこに襲い掛かるレディーガガのコンサート……!

お父さんの方の身寄りはない感じなのかな。一切話が出てこないし。
お母さんの方にはお母さん(おばあちゃん)がいるけど、相当仲違いしている模様。何があったか詳しいことは語られない。でも暴力を受けていたという感じではない(おじいちゃんからは受けていた可能性はあるが、話していた内容的にもう鬼籍に入っている模様)ので、断腸の思いで子供たちだけ預ければ良かったのではと思ってしまう。おばあちゃんも「孫たちは歓迎」と言っているし子供たちもそれを望んでいる感はある。(ここで子供たち、泣き叫んで要求しない辺り親に気を使っていることが読み取れる。泣けるわ)
しかしながら断腸の思いはなかなかできないから断腸の思いなんだよね。
実家を頼ることは魂の死を意味するのだろうね、知らんけど。
正論じゃ人は救えないとは正にこのこと。夫婦仲が良いことだけが唯一の救いかもしれない。
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