seiitaishogun

シャン・チー/テン・リングスの伝説のseiitaishogunのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

思ったよりファンタジーだった。
アクションシーンはたしかなまんぞく。功夫アクションはどの動きも絵になって美しい。
片桐はいりみたいな妹アクションもカッコ良かった。
トニー・レオンパパかっこ良。この話、パパ目線で見るとしんど過ぎる…。
村の仏壇に手を合わせたシーンを見るに、パパもママは死んでるって心のどこかでは分かって居たんだろうな。それでも「助けて」って声を聞くと不確かな希望に縋って動かざるを得なかったんだろうな。自分が過去にしてきた行いのせいで亡くしてしまったので尚更辛いし自分の手で取り戻したいよな。
確かにいい父親ではないけれど、ママが戻れば子供たちの離れた心も帰ってくるって信じたかったのもあるんだろうな。ちゃんと家族愛があったんだよね。しんど。(そしてもっと親子で対話してくれ…。親子のすれ違い物語は大概コミュニケーション不足から成る)
あとパパがママと出会ったシーンで、バチバチに戦いながら恋に落ちる様子が一瞬の表情だけで伝わるトニー・レオンの演技すご、となった。

部下の片腕刀の人も薄々気付いてたよね。村に向かうときの「準備できました」っておずおず声かけに来るシーンとか、魔物が出てきてからあっさり協力体制敷く所とか見ると。気付いてたけどボスが痛々しくて止められなかったんだろうな、というのを感じた。

あと、エンドゲーム終了後の新ヒーロー物語か、と思いきやアイアンマン(マンダリン)がここで絡んでくる!!という周到さ。ちゃんとMCUの世界線の話だった。
今後のMCUにも関わってきそうなので楽しみである。
(それにしてもDr.ストレンジのウォンの親和性と物語的な使いやすさ凄いな。)

音楽もカッコよかった。

一個気になるとすれば、ブラックパンサーといいシャン・チーといい、アジア・アフリカなどの欧米以外の文化圏は未だに魔法と不思議に満ちた未開のファンタジー国家のイメージがあんのか?という感じがうっすらした。
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