アボカドサーモン

シャン・チー/テン・リングスの伝説のアボカドサーモンのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

dr.ストレンジMoMの予習として鑑賞!

最高に良かった!
テンポ良くてコミカルなマーベル節に加えて、
さらにはお父さん役トニーレオンの演技が本当に味があって良かった。
悪役だけど、全ての行動は亡き妻に対する愛の裏返しなんだよね…
村を襲うシーンでは、焼き払え!って命令してるくせに、部下には住民を傷つけない装備(スタンガンみたいな武器)を装備させてるのも、根っからの悪人には見えなくて素敵だった。
what if?4話の闇堕ちしたDr.ストレンジを思い出させるキャラクターで、大好きでした。
さらに圧倒的な映像美!
これはもっと早く、劇場で観るべきだった…

ただ、一つ大きく引っかかったのは、
ターローの村の守護神、龍に対する扱いの点。
もっと敬意を払って欲しかった。
味方とはいえ顔を足場代わりに使わせてもらって踏みつけておいて、お礼の描写も何もないのはちょっと違和感を感じる。
龍も怒らないし。

東洋における龍は自然(特に水)の象徴なのに、
それを踏みつけるっていうのは、自然を支配せんとする西洋的な考え方が現れてると思うんですよ。
きっと設定の中でもターローの村には、自然と共存する文化が根付いているはずで。
それを考えるとラストシーンの龍に対する扱いは、彼らの文化的に許されないことをしてるのでは…?って疑問に思ってしまった。
もちろん画面外で敬ってるのかもしれないけど!

変なとこで引っかかったけど、全体としては最高の映画でした!