ジェイティー

ソー:ラブ&サンダーのジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと共に宇宙へ旅立ったソー、ある日神々を滅ぼさんとする男ゴアが現れ、新アズガルドに危機が迫っていることを察知し、地球に舞い戻るとそこには雷神の力を手にした元カノであるジェーンと再会するお話。

なんやかんやで第四作なマイティ・ソーシリーズ。
今回はソーが戦いの中で失ってきた人々達や愛について一歩前に進むためのお話だと受け止めました。
おふざけもありつつシリアス場面についてはキチっとできる辺りはコメディーをベクトルに撮り続けてきたワイティティ監督ならではかと思います。

クリス・ヘムズワースのマッチョ感とコメディ感は往年のスター達の持つ資質をしっかり継承しており、マイケル・マンの作品にも出てる辺り作品選びに意外性もあって好感が持てます。

ナタリー・ポートマンは今回難病パートとマッチョパートがあるので大変そうでしたがこれまでのように守られてばかりではないところが意外性があって面白かったです。

神なんか必要ねぇんだよとばかりに神を殺し続けるバットな男を演じるはクリスチャン・ベール、今回は別の意味でダークなナイトを演じており、彼もまた大切なものを失って闇に堕ちていますが最後に救いがあってよかったです。
ほんとにろくでもない神々のボス「ゼウス」をラッセル・クロウが演じていますがアオラレ同様あのメタボなボディが本当に傲慢さを増長させており、演技力も相まって憎さ100倍で素晴らしいキャラクターだと思います。

個人的に小籠包の神様が可愛いと同時に色々な所に神様が宿っているという感覚が日本的で中々面白いと思えるシーンでした(でもなんで小籠包笑?)

ただ個人的に先の読めなさがマーベルには多少なりともあったのですが今回はそこまで捻っておらず単調な作りに落ち着いているのは編集によるものなのか定かではないですが、一つ一つは良くてもコンボが中々繋がらない歯がゆさを感じたまま映画が終わってしまったのはブラック・ウィドウ、ドクターストレンジに続いて3作目なのでサノスを倒して微妙に雑になってきてない?と今後の鑑賞に一抹の不安を覚えてしまいました。

とはいうものの高い水準で作られてきているユニバースですので高望みなのかもしれませんが、是非ともクオリティを維持したまま今後も作品をお待ちしております。

最後にエルバ兄貴も観れてよかった!