酷評にも頷けるけれど、あまり深く考えずに、目の前の映像をただ楽しむ分には、すごく面白いエンタメ映画。1作目2作目に比べれば断然好みなので、作れるだけ続編を作ってしまえばいいと思う。1作目2作目で、マーベルの中でも割と古典的な女性キャラクターであったジェーンがソーになり、ゴリゴリに戦うなんて、誰が考えただろうか。
ヴァルキリーもめちゃくちゃかっこいい。3作目でバイセクシャルであることを示す描写がカットされたことは憤慨だけど、本作で巻き返した！ゼウスの従者とのシーン、惚れてしまう。
しかし、ヴィランのキャラクター像は結構微妙で(これは毎作そう)、クリスチャン・ベールという大物キャスティングがあまり活かされていなかったように感じた。なんなら、目の横のイボに目がいかない限り、クリスチャン・ベールが演じてることを忘れる。無理にシリアス要素は入れずに、MCUの息抜き映画として、最初から最後まで脳筋な感じでも良かったのでは？ 別にジェーンが癌になる必要もない。
でも、美味しいところを持って行かない程度にガーディアンズも登場して、映画的興奮を味わえる、すごく好きなテイストなので、タイカ・ワイティティには、この調子でどんどんMCU映画を作ってほしい。
