悠

ハロウィン THE ENDの悠のレビュー・感想・評価

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)
2.0
リブート版ハロウィン三部作の最終章で、今までの二作はそれなりに楽しめたものの、今作は正直完全に駄作だと思いました。好きな方いたらごめんなさい。
普通の青年が闇堕ちしていく過程を描くことで悪の伝染云々、深淵を覗く時云々と言いたいのはわかりますが、青年にフォーカスしすぎていて肝心のマイケルの出番が少なすぎますし、闇堕ちしていく過程も因果関係が曖昧で伝わりづらいです。そもそもマイケルというキャラクターは性善説に真っ向から対立する様な生まれながらの絶対悪なのであって、今作に登場する青年とは性質が全く異なるのになぜこの様なストーリーにしたのか疑問に思います。もっと根本的な事を言えば、これは前作にも言えますが、ハロウィンシリーズのような純然たる悪と殺戮を楽しむザ ・スラッシャー映画にその様な類の説教臭いメッセージ性を求めている人間は少ないのではないでしょうか。一番の盛り上がりどころであるローリーとマイケルの直接対決もツッコミどころ満載で、ラストもなんの捻りもなく、がっかりでした。
悠