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ハロウィン THE ENDのEDDIEのレビュー・感想・評価

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)
3.9
マイケル・マイヤーズとローリー・ストロード最後の対決。恐怖は伝播する。
人々の悍ましいほどの悪意がたった一度の過ちを犯した人間の心を毒す。
ブギーマンを作り上げたのは第三者の悪意だ。KILLSの殺戮以上を期待すると肩透かしだがこれはこれでアリな完結編。

劇場公開時は酷評の嵐…というより微妙…みたいな声が散見された本作。
しかし観てみると一つの殺人鬼の物語の完結編としては割と上手くまとめた方じゃないかと。むしろある意味よくこんなに綺麗に終わらせられたなと。

今回そういう意味では真の主人公がコーリーという新キャラなんですよね。
冒頭のシーンで彼はとある過ちを犯してしまいます。ただし、それは不可抗力で、だけど実際の出来事を見ていなければ彼が責められるのも無理はない状況。
そうやってコーリーは人々から後ろ指をさされながら生きているわけです。

そこにマイケルの惨劇からのサバイバーであるローリー・ストロードと孫のアリソンが絡んできます。
それぞれ厳しい境遇で街の人々からは好奇の目に晒されていながら、ある種生き残りで英雄的な見方もされるローリー&アリソンとコーリーでは立場も何もかも違うんですよね。

まぁそこにさらに絡んでくるのがお待ちかねのマイケルなわけですけど、なんともこれまでのシリーズを考えると弱体化しています。
とはいえこれまで繰り返してきた殺人劇の過ちを塗り替えられる手立てはなく、結果的に救いの物語へと昇華されていった、と感じました。

マイケルの殺戮劇とローリーとの激戦を期待していた人にとってはハッキリ言って期待はずれだろうし、そう思ってしまうのも無理はない…そう思いますが、個人的にはこれはこれでアリだなという感じでした。楽しかったです。

〈キャスト〉
ローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)
アリソン・ネルソン(アンディ・マティチャック)
マイケル・マイヤーズ(ニック・キャッスル、ジェームズ・ジュード・コートニー)
フランク・ホーキンス保安官(ウィル・パットン)
コーリー・カニンガム(ローハン・キャンベル)
リンジー・ウォレス(カイル・リチャーズ)
マティス医師(マイケル・オライリー)
バーカー保安官(マイケル・ドーシー)
ジェレミー・アレン(ジャクソン・ゴールドバーグ)
テレサ・アレン(キャンディス・ローズ)
ロジャー・アレン(ジャック・ウィリアム・マーシャル)
ウィリー・ザ・キッド(ケラウン・ハリス)

※2024年旧作鑑賞16本目
※2024年自宅鑑賞21本目
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