ワカンダ・フォーエバー!
マーベル・シネマティック・ユニバース30作目。
ワカンダのティ・チャラ国王が亡くなってから1年後、遺された家族の前に海の帝国タロカンの王ネイモアが姿を現す。
国王不在の中、ワカンダの資源が国外で発見されたことで新たな脅威が迫ろうとしていた。
本作は史上最高のリスペクト映画だ。
冒頭の葬儀のシーンは、2年前に惜しくもこの世を去ったチャドウィック・ボーズマン氏とも重なり、思わず涙が出た。
1作目の公開後、瞬く間に社会現象となった「ブラックパンサー」だが、主役がいない中で続編を作るというのがどれほど困難なものだっただろうか。
しかし今回CGを使わず、代役も立てないという方向性は制作陣からの敬意が感じられた。
チャラの妹であるシュリがその遺志を受け継ぐことになるが、大役を任されたレティーシャ・ライトのプレッシャーは計り知れない。
内容としては、物語として退屈はしないが、あまり目新しいものはなかったように思う。
タロカン民族の舞台や青い肌は「アクアマン 」「アバター」と被るし、初登場のアイアンハートはあまり掘り下げられず、天才少女が連れ出されて手伝いに来ただけとやや急ぎ足。
肝心のブラックパンサーの登場は終盤からで、どちらかといえばネイモアの無双シーンが目立つ。
MCUと無駄に絡むことのない独立性の高い作品だった。
そして彼が亡くなっても、ワカンダの物語は続いていく。
新時代を迎えたワカンダ王国のこれからに注目だ。
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