tomohitooguro

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのtomohitooguroのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画を観た後にその映画のサントラやプレイリストが聴きたくなる映画は自分の中で高評価の表れだ。この作品もまたプレイリストを流したくなる作品だった。
特にタロカン帝国で流れた曲「Con La Brisa」が神曲すぎてそれだけでこの映画は観る価値がある。もちろんアフリカのビートを多用したその他のスコアの数々も素晴らしいものが多かった。

今作は新ブラックパンサーのライジングであること、またティチャラ王の死はMCUの想定外であること。これらを考慮すればどんな物語であってもあまり批判はできないだろうなという思いが強い。
ただしはっきり言えばワカンダとタロカンが戦う意味がわからなかった。シュリの復讐心は理解できるが、そこまでの流れがなかなか強引だったと思う。ネイモアが世界を攻撃しようとする意味がわからんかった。ネイモアが世界と戦わなければ、そのままシュリとのロマンスもあったのではないか?
希少な資源を持つ小国のワカンダとタロカンは他国の侵略を受ける危険が常にある。その危険の回避方法がワカンダは自衛だがタロカンでは攻撃だったということになる。特にネイモアは過去のスペイン人によるメキシコの植民地支配を目の当たりにしているという過去があり、感情移入できないこともない。しかしまだ自国の場所がバレているわけでもないのに世界相手に戦争を仕掛けようとするネイモアはさすがに強引な設定すぎた。

今後のシュリの活躍に期待します。
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