ホーガン

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのホーガンのレビュー・感想・評価

4.2
急逝したチャドウィック・ボーズマンの代役は立てず、新たな物語を紡ぐという難題にチャレンジしたMCUの誠意に感謝したい。王を失ったワカンダの国民の感情とファンの感情は交差し、無邪気な欧米諸国の間で揺れる二つの小国の苦悩も共感出来る。これまでの欧米諸国の間で翻弄されてきた発展途上国の歴史にも目を向けさせる本ストーリーは秀逸。そして、本作のヴィランは最初から好感が持てる形で描かれている故にラストバトルは無益で物悲しい。ワカンダ、タロカン、両国とも幸せでありますように。。。

さて、ブラックパンサーが登場しなければ「ブラックパンサー」にはならないわけで、当然登場するのは予告を見れば明らか。ネタバレにならないギリギリのラインだったと思うけど、私はホットトイズの同キャラ新作フィギュアの紹介で確信してしまった。。。うーん、ティ・チャラのブラックパンサーとは力強さにどうしても見劣りする分、セクシーであって欲しかったが物足りない。ただ、前作に引き続き、黒人女性の大活躍は眼福であろう。期待されていたアイアンハートの中の人は、彼女の描き方が足りない、というかこれを描くとどうしても焦点がぼやけるので致し方が無いところ。メカデザインは、ちょっと超時空要塞マクロスのメルトランディー軍のメカに似ていてどうなんだろう?自分は微妙かな。
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