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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのNuSukeのレビュー・感想・評価

3.3
チャドウィック・ボーズマン亡き後の今作。
まずは代役を立てるという選択肢を取らず、作中でも作品としても彼をしっかり偲んでいたのは非常に良かったと思う。
マーベルロゴのボーズマンverや途中で挟まれるティ・チャラの回想シーンに思わずウルっときてしまった。

しかしながら、ストーリーとしてはう〜んな感じだった…
まずはシュリがブラックパンサーになろうとする動機が母親の復讐になってしまっており、兄ティ・チャラの遺志を継ぐ立場としてはモヤッとした。
特に最終決戦のネイモアとのサシの戦いで、母親の幻影登場→降伏するなら殺さない。民を巻き込んではいけない→ワカンダフォーエバーの一連の展開に思わず目が点になってしまった。
あの一言を叫ぶ事に対する過程が弱いからカタルシスが全く感じられなかったし、シュリのブラックパンサーに対する魅力も消え失せたなと思うシーンだった。
別に兄貴と同じ考え方を持てとは言わないまでも、もう少し兄貴らしく行動して欲しかった。
周りにマトモな人間が居なさ過ぎる笑
エム・バクが1番マトモまであった。

新キャラもそこまで魅力がなく、ネイモアについては彼の過去も描写はされていたが、全く興味が持てなかった。
取ってつけた過去回想にどうでもいいという感情が圧倒的に勝ってしまった。
リリ・ウィリアムズはまだマシやけど、圧倒的に描写が少ない。
今後の『アイアンハート』の布石の為の今作ではあるが、正直この映画観て興味は持たないよ…
『シビル・ウォー』時のブラックパンサー初登場は良かったんだがなぁ…

「Wakanda Forever!!!」
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