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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのmomongaのレビュー・感想・評価

3.5
ブラックパンサーワカンダフォーエバーウォッチしてきました。

結論から申し上げますと、喉に小骨が刺さった感じ…でした。

まず、Dolby cinema IMAXが3Dでしかやってないのが、いい加減にして欲しいです。

僕は3D映画も好きですよ!!でも、そもそもアバターみたいに3Dで観ること計算された映画じゃないのに、、、

そもそもの画調が暗いのに、メガネで余計に暗く、色合いもボヤけてしまいゲンナリしました。

ここから内容に触れていきます。


正直言って、MCU疲れてきました。

今作はスターウォーズEP9のレイア姫の時の様に、死者をCGで復活させると言った路線とは違い、現実での一人の人間の死を物語上に組み込み、製作陣の喪失への悲痛の叫びや鎮魂歌の様な映画になっており、MCU史上最も作り手たちの『個人的想い』が乗った一作だったと思います。

私はそこは良いんです。とても突き動かされました。

しかし、MCUはその作り手たちの悲痛な叫びも充分に叫ばせてあげられないスタジオなのかとがっかりしました。

劇中物語が進行していく中で、シュリちゃんの葛藤と、MCUのやらなきゃいけないTODOリストが混在し、そのやらなきゃいけないリストのチェックにとても追われてる様な気がして、とてもせせこましいなぁと感じました。

アイアンハートの登場もMCUの最大の弱点である『まぁ、彼女については次回やるんで…掘り下げはドラマシリーズお楽しみにー』と言った具合にこの物語上での人物の掘り下げが中途半端です。

私は『いやいや、全ての戦犯はお前の発明やん…』『戦争になる事について、こいつ何で何の責任も感じてないん…』と言った、うっすい人物像になっていたと思います。

更に、気になるシーンが幾つか有ります。

1.まずワカンダは外交官を付けてみては…
女王がズカズカ国際裁判所に出廷して、こんな大量破壊兵器を持てる国が、あんな強気な発言するのは、はたから見たらちょー怖い国にしか見えません。

2.ハーブを吸える人間が明らかな血縁主義なの所も乗れないです。

そこで!!僕が考える最高のワカンダフォーエバーは、皆んなであのハーブを吸って、最強にラリった状態で、戦争に挑むべきでしょう!!!シュリちゃんは慣習を嫌い、平等に国民と触れ合ってたキャラだし、絶対に上がる!!

そして、次回作で、そのハーブが国民全員に行き渡ってしまった結果として、国民が大規模な反乱を起こし、混沌と化した国を再び、まとめ上げる人物になっていく…こっちの方がよっぽど、血縁主義なんかより、良い話でしょう!!

3.ネイモアがセコイ飛び道具のワカンダフォーエバーを食らった後に、二人の決闘の決着を終えたあと、二人で『これで戦争終わり〜』と叫ぶシーン。

いやあの国民は血を流してるんですけど、負けたのはネイモアさんあなただけで、死んだ兵士たちの思いは…
このシーン開いた口が塞がりませんでした。


しかし、今作のラストで歴代王子と同じ様に、喪服を燃やして、目を閉じた時、再び逢えると思えたその時…蘇るのは『カッコよかったあの頃の兄の姿だった』ここは落涙せざるおえないです。

ここで、です。私が本作で最も許せないのが、ミッドクレジットシーンです。

ネットのコメントなんかを見ると、『ブラックパンサーは受け継がれていく😭』や『彼の想いは、まだ途絶えて無い!!』などと、ファンたちが勝手に彼を次期ブラックパンサーとして、マツリ上げようとしてるんですが、、、

いや、ティチャラ王子はなぜその子の存在を隠したんだよ。それは、ワカンダの重荷を背負わずに、育って欲しかったからだろ??

それで、おっ!後継者がいたから!!君が次の王様だ!!と勝手に我々がその想いを乗せるのは、『呪い』の何者でもねーよ!!一作目のティチャラの気付きとワカンダの反省を無に帰すラストで、、、😭

長い文章になって申し訳ないですが、序盤で言った様に…

 このミッドクレジットシーンはシリーズ超大作で物語的な綺麗な帰着や、メッセージ性ではなくて、次回作の構想の入れざるおえず、エンディングを台無しにしてしまった、MCUの限界をも感じてしまいました。

ライアンクーグラーがチャドウィックに対する哀悼の意を表した作品のまま見たかった。

矛盾した事を言いますが、映画自体のビミョウさが、参加したつもりもない、葬式に参列し、映画代金+3Dメガネ+Dolby cinema代を香典にさせられた気分になりました。

まぁどうせこれも、A.Iが考えた、展開なんでしょう…(シーハルクより)

なんか冷めます。こんなんお前らすきだろぅ?て言われてるみたいで。

怒りが先に出て、脈絡のない文章だと思いますが…これにて筆を置かして頂きます
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