タイトルに“喜劇”と断り書きを付けているが、この作品は立派な人情ドラマであるように思いました。
浜田岳さんに水川あさみさん夫婦にあの女の子。絶妙なキャスティングでしたね。
結婚生活１０年目を迎えた売れないシナリオライターの夫は外見も短足のズングリムックリで冴えない。妻は稼ぎの無い夫に嫌気を感じながら生活を切り盛りしている。
そんな二人にはすっかり“夫婦生活”にはご無沙汰している。妻は仕事に疲れてそんな気分になれず夫は不満が募っている。
一人娘は頻繁に両親に“抱っこ”を迫る事で微妙なバランスを保つ生活が・・・・
何処にでもある様な家庭の生活・・・稼ぎが少ない引け目を感じながらも必死に妻子を愛して行く努力を続ける夫・・・
夫に不満を感じる生活の中、どうしても言葉がきつくなり夫に辛く当たる妻。それは不満を感じながらも心の奥深くには愛する想いを失っていないから・・・・
今世の社会ではバツイチ、バツ２なんて言葉を大手を振って語る世になってしまっている様に感じます。
この作品の家族の様に不満を抱えながらもお互いを愛する想いを失わない様な社会になって欲しいと思います。
女性達に夫に頼らず自立生活を送れるような社会構造ですから仕方ない事ですかね・・・・・
充分に楽しめる作品でした。
