クリストフォルー

夕陽のあとのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

夕陽のあと(2019年製作の映画)
4.0
日本は島国だと分かった気になっていても、大の方の4島に住む者は、小の方の島々のことはほとんど知らない。海を隔てた離島でなくても、本土と架橋で行き来できる島でさえ、高校は島の外に通わなければならないのが実情だ。『おかえりモネ』で描かれたのは、本当は“昭和”より遠い世界だったんだ。
島を舞台にした映画やドラマはよく観ているが、独自の風景や風習が、やはり眼を惹く。観光だけではなく、産業の振興や外とのつながりが増えることは大事だ。物語だけでなく、こういう映画が作られることにも意味がある。
貫地谷しほりと山田真歩、木内みどりなどの俳優陣の演技も見応えがあるが、それを支えた島の人々の存在こそが、未来へ希望を繋ぐものだと信じたい。
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