Sayoooo

ハリエットのSayooooのレビュー・感想・評価

ハリエット(2019年製作の映画)
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いま見ることができてよかった。
Black lives matterの根源とも言える奴隷制度があった20世紀半ばの話。
なぜアメリカ南部に白人至上主義が多く、北部と戦争になることになったのかとてもわかりやすい。

南部に暮らす黒人奴隷のハリエットが逃走するだけでも大変なのに、自分たちの仲間を救いたくてその地に再び戻り解法し、黒人奴隷のモーゼと呼ばれるようになる。

自由か死かー
それしかないと言い突き進む。
女性だから無理だと、黒人解法グループのリーダーに止められるのも振り払い成し遂げる姿はまさに英雄だった。
これが実話なんだからおどろいた。
黒人女性という当時なら二重の苦しみをはねのけるハリエットがひたすらかっこよい!
衣装もそれを体現するように中性的で個性的なものにどんどん変化していくのもよかった。
これはストーリー・オブ・マイライフのジョーの衣装でも思った!

途中、映画的な演出でハリエットが唄いながら仲間を導くシーンがあるけど、これ黒人の人から見たらどう見えるんだろう?
黒人=音楽の才能あるというステレオタイプな表現はすこし気になるけど、映画館で見れてよかったと思える良い作品でした。
アカデミー賞ノミネートされていたのに受賞できなかったことはやはり悔しい。

そして、帰ってからハリエットが20ドル札の新しいデザインに採用されようとしていたのをトランプが阻止していることを知り落胆。
70年以上たってもまだ白人至上主義を唱える人たちはいったい何を求めているのか。。。
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