ハーマン・ヤオ監督にとって、香港人の命の値段は数百円程度の価値しかないのかもしれない。
相変わらず人が死にまくる香港。
『SHOCK WAVE 爆弾処理班』『毒戦』などの香港ノワール作品でも共通していたが、警官とヤクザが互角の火力で撃ち合ってる光景は異常。
ヤクザは勿論死ぬが、警官側の命もsteamかよってぐらいの激安セールでバンバン死ぬ。
ヤクザがサブマシンガンで武装してる街なら、警官側はもっとプロテクターを着けて防弾しとこうぜ……安全性への追求が低すぎる……
ベタに結婚指輪なんか渡しやがって、コイツ絶対に死ぬだろ？と思ったら渡された女の方が銃殺された。なにあれ？
あとそもそも冒頭の奥さん警官の死に方も早すぎる。あまりに唐突過ぎる刃物で、愚地独歩でもガード不能レベル。この投げやり……もとい展開の速さこそがハーマン・ヤオの作風なのだが。
割と予想できる展開が続いて、銃撃戦も単調になってきたなあと思っていたら、クライマックスのカーチェイスがヤバすぎてドンびきレベル。どうやって撮ったのこれ？死人出ないのこれ？これに撮影許可を出した香港側の体制と地下鉄会社もどうかしてる。馬鹿野郎！最高。
