華やかで爽快でエンターテイメント☆音楽もアガル曲のオンパレードで楽しいクライムムービーではあるけれど、実話がベースなだけあって、映画の背景にあるテーマは重く深い。
デスティニーが何より大切にしたかったのは友情や絆。「私たちは姉妹」は詐欺の設定ではあったけど、みんなで集まってワイワイしている様子は幸せそうで、あれは紛れもなく「家族」だったのだと思う。
犯罪が起こる背景には時として深い悲しみがある。形は違えど彼女たちが受けた屈辱は普通に世の中にあふれていて、彼女たちの悲しみを理解できるのは、やはり私が女だからなのかもしれない。
「国全体がストリップクラブみたいだった
金をばら撒く側と踊る側がいただけ。」
そんな虚しい世界でデスティニーが得たものは、どんな大金よりも尊いもの。彼女はラモーナに電話できただろうか?