Naoya

ダニエルのNaoyaのレビュー・感想・評価

ダニエル(2019年製作の映画)
2.8
男の子には、彼にしか見えない“空想上の親友(イマジナリーフレンド)”がいたが、幼少期のある事件をきっかけに封印していた。青年となった男の子は、孤独と不安から彼を呼び起こしてしまう。スリラー作。運命共同体となった2人は順調な人生を謳歌し始めるが、やがて親友の存在の不穏さが出てくる様があり、青年を食い破るようなカリスマ性を放っていく展開は見応えがある。親友に対する青年の行動も変化が見られ、運命共同体の2人が対立していく様は独特な演出も加わり楽しめる。音楽の使い方も素敵で、より親友の不気味さを強調していたり、状況の緊迫さを出していて良い。イマジナリーフレンドが題材で軸にもなっているが、中盤からの展開の変化も斬新で、王道の展開に新たな切り口があり、ホラー要素も強まり娯楽がある。主演のマイルズ・ロビンスとパトリック・シュワルツェネッガーの演技の使い分けは見事。
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