Mursh

ドント・レット・ゴー ―過去からの叫び―のMurshのレビュー・感想・評価

3.4
「オーロラの彼方へ」の小規模クライムサスペンス版。

なんの予備知識もなく見た映画であったが、理解しやすいストーリー、限定されたキャラ、程よい尺等々、仕事終わりの夜でもそれなりに楽しめる。

オーロラの彼方へは親子の過去と未来を無線が繋ぐストーリーであったが、本作は叔父と姪の関係で「時」も数日である。

姪っ子家族が事件に巻き込まれ惨殺されてしまう。父親以上に姪っ子を愛していた主人公が悲しみに打ちひしがれていると、亡くなったはずの姪から電話がかかってくるという話。

事件が起きないように、限られた情報で主人公がもがく姿は、多くのタイムトラベルものに共通している。テネットと違い、その点、わかりやすい。

SF的要素は限りなく抑えて、犯罪事件解決に特化しているが、特化しているくせにテンポはイマイチ。
1回の電話で謎が解けていく、解決に近づいていくというような、リズム感が欲しかった。そもそもオーロラの彼方へとは違い、交信ツールに特段の制限がなかったはずなので、もっとわかりやすい情報のやりとりをガッツリ時間かけてしろよ!という苛立ちも覚えた。

Netflix映画のようなクオリティといった感じであった。
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