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ルース・エドガーのkaitomoのレビュー・感想・評価

ルース・エドガー(2019年製作の映画)
4.0
幼少期に戦場を経験したが、アメリカ白人夫婦に養子にもらわれ、優等生となったルース君。しかし、彼が奥底に抱えていそうな闇がちらつくと周りはあたふた。教師は、彼がとんでもないことを、でかすのではと恐れ、養父母も100%彼を信じられなくなっていく…。
ルースの本性は?という軸で緊張感を保ちながらスリリングな会話中心にストーリーは進行するが、最後まで見ても確定的なシーンは映し出されない。真実は予測するしかない。
下手すると不満を生みそうな見せ方でありながらも、「まぁ状況から普通に考えればこうだよね」とは言えるが、そうやって決めつけること事態に疑問を呈しているようにも見える。
アメリカが抱える人種問題も相まって、なかなか複雑な気持ちになる。型に嵌めることの罪深さ、信じることの難しさ。ありのままとは何だろう。
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