渡邉裕也

ルース・エドガーの渡邉裕也のレビュー・感想・評価

ルース・エドガー(2019年製作の映画)
3.7
模範生徒黒人青年の家族が息子への疑惑を感じ始めるが彼のとりまく環境育ちから次第に分からなくなる。

あの母親の涙やルースの笑顔の演技が上手いんだには、恐怖を覚えた。

人間マジでなにが見えてるんだろうか。

ただ、最終のそれぞれの感情が読みづらいといえば読みづらい。
そこがはまらなかったが狙いは面白い。

黒人というはこ。
いわゆる黒人。
潜在的な感情や思い込みは、まさしく時代を捉えている。

両親のルースへの感情もそれぞれ違うのもよき。

会話がうまい。セリフがうまい。
なかなかアメリカで見ないなーと思ってたら戯曲なのか。

先生が私はまわりへの劣等感に生きるしかないという感じのセリフを翻訳で略していたが、ハッキリとブラックて言葉が聞こえた。

黒人は劣等感を感じて生きるしかない的なセリフじゃなかったのかなと思う。

聞き間違いじゃなかったら翻訳レベルに残念。
製作者は、絶対大事にした言葉のはずだから。

音楽、すばらしい。