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アラビアンナイト 三千年の願いのkaoruiのレビュー・感想・評価

3.5
物語の持つ力をミラー監督の振り切った映像で堪能できる。シヴァの前で弦楽器を奏でるソロモンの傍でゴブリンがパーカッションを奏でるフリークな絵は怒りのデスロードを彷彿とさせる。イブラヒムのエピソードもオチが効いていて楽しい。ジンが自ら語るモノガタリはドキドキ楽しくて次は何だろう、と固唾を飲んでしまう。そうしてようやくティルダ・スウィントンとの愛の物語が始まる。
愛とは願って与えられものではなく、自ら与えるもの。
ティルダが死ぬまでにジンが訪れるであろうときの最後の願いに想いを馳せる。愛の物語の結末はハッピーエンドであって欲しい。
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