れん

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコのれんのレビュー・感想・評価

4.4
世界に満ち溢れた電気的な愛情。まるでおとぎ話のように綴られるルイス・ウェインの波乱万丈な生涯。妻とネコを思い続ける健気な素直さ、周りから疎まれ、はみ出し者とされようとも人生の光を屈折させる、世界を変える魅力がルイス・ウェインにはある。彼が捉える世界には溺れてしまうような孤独や苦しみ、狂気の中に必ず優しさがある。光の演出や音楽が彼の人生とリンクするように表す。ある場面の見せる見せない演出、省略の巧みさに恐ろしさと残酷さがより際立つ。ベネディクト・カンバーバッチとクレア・フォイの至高の演技、愛くるしい猫たちを堪能。
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