Jonayama

スパイク・ガールズのJonayamaのレビュー・感想・評価

スパイク・ガールズ(2019年製作の映画)
3.8
フランスとベルギーの共作ブラックコメディ。

破天荒な女子バレーボールチームのメンバーとコーチがバスで遠征に行く途中、山道で道に迷い通行止めの標識を無視して進んだ先で猟奇的なハンター集団に襲われる。


本作は全編フランス語なのでフランス寄りな作品なのだと思うが、アメリカ系悪ノリコメディのようなハチャメチャ具合とヨーロッパ系コメディのちょっとダレたようにも見えるユルさが同居した不思議なテイストが特徴。個人的に多くのフランス映画に感じる意固地にも思える地味さは感じさせないテンションがあった。

またテーマやお金のかかり具合からみても明らかにB級(あるはそれ以下のZ級か)映画なのだがテンポの良さと危機的状況で死者も出てるのにどこか間の抜けたリアクションが不謹慎な笑いを誘う意外に良質(あくまでB級映画としてだがw)な作りで個人的にはけっこう楽しめた。
最後は突飛だけどヒロイックかつ痛快なオチでスッキリ。
当然ゴア描写はあるそこまでキツくないので苦手な人でもなんとか耐えられるだろう。
男たちが血を吐いて倒れるほどの威力のスパイク(というよりはサーブか?)はやり過ぎだけど笑ったw



やり過ぎなぐらいブチギレて女の子たちを叱るクセに真っ先に一番遠くに逃げてしまうが最後の最後でキメるコーチと実は1番活躍した地味子のエマ、そして三角関係でもつれる親友同士の美女リズとジャンヌが印象的。最後まで"ビッチ"なモルガンもヒール役だが美人さん。
そして最近観た『ヴィオレッタ』に出演していたドニ・ラヴァンがハンターたちのボス役でビックリ。明らかにただモンじゃない顔してるよなぁ(笑)
Jonayama

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