我慢してきた感情がほとばしったシーンがとてもよかった。同性愛の恋愛感情を中心に描いた映画かと思っていたが、それよりは"子供を軸とした"同性愛カップルの家族の、ひとつの在り方の模索の映画。
子供がいるから、その子供を愛しているから、逃げることはできないし、幸せにすることを諦めることができない。
子供を愛しているからこそ、その子に教えてもらえたことがあるし、思い切って行動できる。
あんなフラットな田舎ほんとにあるんだろうか、とは思った。
ネタバレ
玲奈が"騙された"ことには変わりない。
でも、彼女もそこからどうにか進むしかない。ただ、あの母を頼ることはできないことが明らかになるシーンで、母を変える努力は放棄したのだなと思った。それも良し。それよりはあの2人と一緒にいる方が幸せだから。
田舎の麻雀おばさん、実は彼女も同性愛者だったという設定はないだろうか。カミングアウトすることはできなかった過去。とても切ない説得力になるのだが。
