悪魔の棲むYeah

hisの悪魔の棲むYeahのレビュー・感想・評価

his(2020年製作の映画)
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なんか、話の作りがやらしかった。嫌いなやつ。

結構重要な役回りをいくつか子供に持たせてるんだけど、物語の中の子供の言動ってほぼ無敵。作り手の言いたいことを子供に言わせて話を進めていくのはみっともない。同性愛者を見て、肌で感じて、キモいって思う子供が(大人でも)いて全然いいのに、それをわざわざ肯定させてるのもやらしい。

堀部圭亮が演じる弁護士が、嫌なキャラに描かれてるんだけど、言ってる中身はまともなことも含まれてるのに、そこら辺はほとんど掘り下げられない。主人公と反対の立場に立つ嫌な奴、みたいな描き方で済まされてしまってる。ほかにも嫌な描かれ方のキャラ出てくるけど、言動がステレオタイプっていうか、考えさせられるところ全くない。
たとえば、いまの日本で同性愛者のカップルが子育てをするとしたら、特殊に決まってるわけで、そう認識した上でどうするかを考えたり語り合うべきと思うんだけど。特殊か特殊でないか、みたいなレベルの話を今してんじゃないよ、という気分。

LGBTQ映画、というジャンル分け・呼び方が定着してるけど、この呼び方自体が同性愛者を色眼鏡で見ている証に思うし、そういう分け方が早くなくなればいいねって思う。